Verruca・Molluscum
イボ、水イボとは
皮膚の一部が部分的に増殖変化して、盛り上がったもの全般を「イボ」と表現します。ウイルス性で感染するものや、非感染性のもの(加齢性や紫外線、物理的な刺激)があります。水イボは、正式には伝染性軟属腫というウイルス性のイボです。
原因
- (1)ウイルス性
-
-
尋常性疣贅、扁平疣贅、糸状疣贅など
パピローマウイルスの感染によるもので、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。ウイルスが手足などの小さな傷口から侵入して発症します。 -
水イボ(伝染性軟属腫)
ポックスウイルスが感染することでイボができます。夏に流行することが多く、幼児から小学校低学年の子供が感染しやすい病気ですが、免疫力が低下している大人にも感染することがあります。
-
尋常性疣贅、扁平疣贅、糸状疣贅など
- (2)非感染性
-
-
老人性イボ(脂漏性角化症)
わずかにもりあがったシミで褐色から黒色調のできものです。早ければ30歳代ぐらいから、顔面、頭部、前胸部、上背部などの日光露出部によくみられます。80歳以上ではほぼ全員にあり、皮膚の老化現象の一つとされています。 -
スキンタッグ(アクロコルドン・軟性線維腫)
主に頸部や腋窩など皮膚が柔らかい所に出来る、肌色~褐色の小さいイボです。
-
老人性イボ(脂漏性角化症)
治療
- (1)ウイルス性
-
-
尋常性疣贅、扁平疣贅、糸状疣贅など
液体窒素(-196℃)による凍結療法やハトムギのエキスであるヨクイニンの内服を行います。 -
水イボ(伝染性軟属腫)
自然に治るのを待つこともありますが、拡大する場合もあります。治療する場合は、ピンセットで一つ一つ摘除していきます。痛みに対して、麻酔のテープを用いることもあります。
-
尋常性疣贅、扁平疣贅、糸状疣贅など
- (2)非感染性
-
液体窒素(-196℃)による凍結療法が基本となります。