Urticaria
じんましんとは
じんましんは、皮膚に蚊に咬まれたような赤く膨らんだ皮疹(膨疹)が現れる病気です。かゆみを伴うことが多く、膨らみは小さなこともあれば、地図のように広がることもあります。消えてはまた現れるという特徴があります。
原因
皮膚に存在するマスト細胞という細胞が何らかの刺激を受けることにより発症します。マスト細胞から放出されるヒスタミンが、血管や神経に働きかけ、皮膚に膨らみや痒みを起こします。
マスト細胞を刺激するきっかけとして以下のものがあります。
- ①体に入るもの
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食べ物、花粉、薬、金属、ウイルス(感染)など
- ②物理的な刺激
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衣服などの擦れ、寒冷、日光、発汗、植物など
- ③全身性疾患
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膠原病、血液疾患など
- ④その他
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疲労、ストレスなど
しかしこれら原因がはっきりしているじんましんは3割程しか無いと言われています。明らかな刺激がなく、原因がはっきりしないじんましん(特発性)の方が多く7割を占めています。
特発性のじんましんのうち、発症から6週間以内のものを「急性じんましん」、それ以上のものを「慢性じんましん」と呼んでいます。
検査
じんましんの中で、食べ物、花粉、薬、金属などアレルギーが原因として疑われる場合は血液検査、パッチテストなどのアレルギー検査を行います。また、膠原病などの全身性疾患が隠れている場合もあり血液検査にて疾患の有無を調べます。
治療
- 原因が明らかな場合は、原因を取り除くことを行います。症状が治まらないときは、抗ヒスタミン薬などを服用します。
- 明らかな原因がない場合は、かゆみの原因となるヒスタミンなどの働きを抑える為に抗ヒスタミン薬を服用します。