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乾癬

乾癬

Psoriasis

乾癬とは

銀白色の鱗屑(皮膚の粉)をともなう盛り上がった紅斑が全身に出ます。機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側などによくみられます。爪の変形や関節炎を伴うこともあります(関節症性乾癬)。日本での患者数は50~60万人(人口1,000人あたり4~5人)と推計され増加傾向にあるとされています。男女比は約2:1で、発症年齢の平均は38.5歳ですがどの全年齢層に発症します。

原因

遺伝的素因もあると言われますが、環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、メタボリック症候群、感染症、特殊な薬剤など)が加わると発症しやすいと言われています。

治療

治療方法は主に外用薬、内服薬、注射薬があります。

外用薬

炎症を抑えるステロイド外用薬と皮膚の細胞が過剰に作られることを抑えるビタミンD3外用薬の2つが用いられます。単独もしくは組み合わせて使われます。2つの成分を配合して、1つになった塗り薬も使われています。

内服薬

免疫にかかわる細胞に存在する酵素の働きを抑え、過剰に発現している炎症を起こす物質の生産を抑える働きがあるPDE4阻害薬などが用いられます。

注射薬

一般的な治療で効果が不十分な場合、生物学的製剤が用いられます。生物学的製剤は、乾癬の症状が出ている部位に大量に出ている、炎症にかかわるたんぱく質(サイトカイン)の働きをピンポイントで抑えて症状を改善します。この治療法が必要な場合は、治療可能な医療機関にご紹介させて頂きます。

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