Contact Dermatitis
かぶれとは
正式には接触皮膚炎と言います。刺激物質や特定の物質が皮膚に接触することによって生じる湿疹性の炎症反応をいいます。大きく「刺激性」と「アレルギー性」に分類されます。
原因
- 「刺激性」
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皮膚に接触した草花、石鹸、洗剤、強酸性、強アルカリ性化学物質などの皮膚を刺激する物質により皮膚の炎症が起こると考えられています。アレルギー体質でない人、初めて接触した場合でも起こるかぶれです。接触してから比較的早い時期に発症します。皮膚炎は接触部位とその周辺に限られます。
- 「アレルギー性」
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刺激性接触皮膚炎と異なり、主に微量の低分子の抗原であるウルシ、金属、ゴムなどが皮膚に接触してアレルギーを起こします。まずそれら特定の物質が接触することによりその物質に対するアレルギーを獲得します(感作相)。感作した物質が再び皮膚に接触する際にかぶれを発症します(惹起相)。感作されアレルギーを獲得した人のみかぶれが起こります。初めて接触した物質では起こりません。接触部位以外にも皮膚炎が広がります。
検査
アレルギー性接触皮膚炎の検査で最も重要な検査法はパッチテストです。パッチテストはアレルギーを疑う物質を皮膚に貼り付け強制的に皮膚に吸収させ、アレルギー反応を惹起させます。当院では、以下のパッチテストを行なっております。
- 「金属パッチテスト」
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15種類の金属の試薬を肌に貼り付け、アレルギー反応の有無を確認します。
- 「パッチテストパネルS」
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かぶれや原因不明の湿疹の原因として、毛染め液、ゴムをはじめとする化学物質、日用品、化粧品、薬剤、金属、が関係していないかどうかを調べる検査です。日本人でかぶれの多い22種類のパネルを貼付け検査を行います。
治療
検査で特定された原因物質を除去することがまず重要です。治療は、ステロイド外用薬を塗ることにより痒みや湿疹の炎症を抑えます。